北朝鮮メディアは12月3日の非常戒厳事態以降、韓国での弾劾政局を2日連続で報じた。
朝鮮中央通信と労働新聞は12日、「ユン・ソンニョル政権への弾劾要求が高まり、政治的混乱が深刻化している」と伝えた。
北朝鮮は尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の非常戒厳令布告およびそれに伴う韓国の反政府デモについて、これまで沈黙を守っていたが、11日に初めて関連報道を行い、対南攻勢を再開した。
朝鮮中央通信は、「各地でユン大統領の弾劾案推進や内乱罪の処罰などを求めるデモが続き、全国規模で連日デモが行われている」と伝えた。また、弾劾案採決に不参加の「国民の力」党への抗議デモついても報じた。
10日の国会本会議では、非常戒厳事態に関する常設特別検察の捜査要求案と、ユン大統領をはじめとする主要人物8名の迅速逮捕を求める決議案が可決された。
捜査速報によれば、ユン大統領は内乱容疑で被疑者として入件され、出国禁止措置を受けた。また、キム・ヨンヒョン前国防相が同容疑で逮捕され、「非常戒厳事態の主導者」と報じられている。
大統領室や合同参謀本部、特殊戦司令部への家宅捜索が報じられた。同通信は、戒厳事態が事前に計画された陰謀であるとの内部告発が相次いでいると伝えた。
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