
環境規制の強化に伴い生産中止となったディーゼル1tトラックだが、中古車市場では依然として高い人気を誇っていることが明らかになった。
20日、大手中古車プラットフォーム企業「K Car(ケイカー)」が公式ウェブサイトおよびアプリの検索量を分析した結果、ディーゼルエンジンを搭載した現代(ヒュンダイ)自動車の「ポーター2」と起亜(キア)自動車の「ボンゴ3」への消費者需要が増加傾向にあることが判明した。
具体的には、今年1〜2月の「ポーター2」と「ボンゴ3」のディーゼルモデルの検索量は、前年同期比でそれぞれ13%、5%増加した。同社によると、「ポーター2 CRDiカーゴ」や「ザ・ニュー・ボンゴ3トラック CRDiカーゴ」などのディーゼルモデルの平均相場は、前月比で変動なしの0%と安定を保っている。
「K Car(ケイカー)」の広報担当者は、「通常、中古車相場は1カ月ごとに約1%下落するのが一般的」とした上で、「相場が維持されているということは、強い需要を示していると解釈できる」と説明した。
「ポーター2」と「ボンゴ3」のディーゼルモデルは2023年11月に生産が中止され、現在はLPGおよび電気モデルが中心となっている。しかし、LPGモデルは充電インフラの不足、電気モデルは充電時間と走行距離の制約から敬遠する消費者が多い。自営業者や小規模事業者は、燃費に優れたディーゼルモデルを依然として好んでいるが、新車供給が途絶えたことで中古車市場が代替手段として注目を集めている。
「K Car(ケイカー)」のPMチーム・アナリストであるチョ・ウンヒョン氏は「ディーゼル1tトラックは燃費効率が高く、長距離走行に適しているため、当面は需要が継続すると見込まれる」とし、「環境規制の強化により、ディーゼル車の供給が徐々に減少すると予想されるため、特定モデルの人気は今後も続くだろう」と分析した。