
韓国造幣公社、廃棄されるお金を再利用した「貨幣グッズ」発表
20日、造幣公社によると、毎年約500トン発行される貨幣の副産物を焼却する代わりに、これを活用した貨幣グッズ事業を推進するため、世界初となる「マネーメイド(MONEYMADE)」ブランドを立ち上げた。造幣公社は本事業を通じて、環境に配慮した資源循環に貢献すると同時に、消費者に「金運を呼び込む」という意味を込めた多様な製品を提供する計画だ。
第一弾として発売されるのは、「富を呼ぶペン」という意味を込めた「マネーペン(moneypen)」だ。このペンには、実際の紙幣1枚分の副産物が使用されており、5万ウォン(約5,150円)札、1万ウォン(約1,030円)札、5,000ウォン(約515円)札、1000ウォン(約105円)札の4種類で展開されている。現在は、企業や団体向けのB2Bカスタムオーダー方式で提供されている。
最も人気の高い「マネーペン2種セット(スタンダード + スリム)」の場合、最小注文数量500個で1セットあたり1万6,000ウォン(約1,648円)で販売されている。
昨年末に無料配布された「マネーカレンダー」は、造幣公社の独自性と「金運」のイメージを融合させ、大きな反響を呼んだ。今年からは、貨幣副産物を実際に含む新バージョンのマネーカレンダーを発売する予定だ。
また、マネーペンを皮切りに、日常生活で実用的に使用できる「マネークッション」、「マネーカレンダー」など、「富を呼び寄せる幸運」というストーリー性のある製品を順次商品化していく方針だ。
B2B方式で発売された「マネーペン」も、来月3月からは一般消費者も「マネーペン」を含む様々な貨幣グッズを購入できるよう、造幣公社の公式オンラインショップでも販売を開始する予定だ。
造幣公社は国内唯一の貨幣製造機関として、貨幣製造過程で発生する印刷不良品などの副産物を処理してきた。これまで大半が焼却処分されていたが、グッズ事業を通じて完全な再利用を実現し、コスト削減やCO2排出削減、資源循環など環境に配慮した政策を実践する意義があると評価されている。
ソン・チャンフン造幣公社社長は「貨幣グッズ事業は環境に配慮した文化事業として新たな付加価値を創出する模範的な取り組みになるだろう」と述べ、「造幣公社は、今後も貨幣副産物を活用した多様なグッズ商品を展開し、環境に優しい循環型経済活動に貢献していく」と語った。