
ベトナムでオンライン動画サービス(OTT)の映像を違法に提供していたサイトを運営していた韓国人2名が、身柄を拘束されたまま起訴された。
10日、文化体育観光部などによると、大田(テジョン)地検は先月、「ピクルTV」や「TVチャンプ」などの違法ストリーミングサイトの運営者A氏とB氏を起訴したという。
A氏らは2022年4月から昨年7月まで違法ストリーミングサイトを運営した疑いがもたれている。これらのサイトでは、国内コンテンツだけでなく、NetflixやDisney+などのOTT映像3万2,124件が流通していたことが判明した。国内の捜査チームは、彼らが約4億ウォン(約3,700万円)の収益を上げたとみている。
A氏らはベトナムに法人を設立し、現地人を開発者や人事担当者として雇用することで、国内捜査チームの捜査を逃れようとした。違法サイトのドメイン登録には偽名を使用し、個人情報も定期的に削除していた。さらに、仮想プライベートネットワーク(VPN)や海外のクレジットカードも利用するなど、追跡を困難にする手口を用いていた。
文化体育観光部の著作権犯罪科学捜査隊は昨年9月、A氏らの身元を特定し、国際刑事警察機構(インターポール)に国際指名手配(赤手配)を要請した。その後、同年12月にタイへの入国を試みていたA氏が仁川国際空港で逮捕された。B氏は先月初めに自ら出頭し、検察に身柄を拘束されたまま送致された。
文化体育観光部著作権局のチョン・ヒャンミ局長は「違法流通の手口がますます高度化・巧妙化しても、国際連携と粘り強い追跡によって十分に検挙できることを示す重要な事例だ」とし、「K-コンテンツを保護するための国際連携を着実に強化していく」と述べた。