
日本の若い世代を中心に、浴槽のない「浴槽レス」住宅が人気を集めている。
今月11日(現地時間)、読売新聞の報道によると、不動産総合企業「シノケングループ」の子会社「シノケンプロデュース」は最近、東京23区の駅近くに浴槽のない賃貸アパート「アヴァンド」を約1万戸を供給した。
バルコニーと浴槽を省いて床面積を増やしたアヴァンドは、若い世代の需要を喚起し、現在の入居率は98%に達しているという。
アヴァンドに居住中のある男性は「2021年に一人暮らしを始めた際、『面倒なものをいかに省けるか』を考え、維持管理の手間が少ない浴槽レス住宅を選んだ」と語った。
さらに「シャワーは毎日使うが、大掃除は不要で、使用後に水滴を軽く拭き取る程度だ」と述べ、「家賃は6万円弱で、設備と築年数を考えると割安だ」と付け加えた。
こうした需要に応え、日本の不動産業者は浴槽を省いて空間効率を高める動きを見せている。
伊藤忠都市開発が分譲した「クレヴィア両国国技館通り」では、総戸数77戸中25戸が「浴槽のない30㎡」の住戸だ。代わりにシャワーブースの満足度を高めるため、頭上高くにシャワーヘッドがある「オーバーヘッド」タイプのシャワーを設置し、高級タイルで仕上げた。
専門家は、湯船に浸かることを重視しないライフスタイルが若い世代を中心に広がっていると指摘する。
不動産情報プラットフォーム「ライフルホームズ総研」のチーフアナリスト、中山登志朗氏は「浴槽レスは5年ほど前から広がり始めた」とし、「浴槽に湯をためる水道代や入浴時間を『コスパ、タイパが悪い』と考える若い世代が増えたことも背景にある」と分析した。