
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は18日(現地時間)、サウジアラビアで開催された米露閣僚級会談の結果を高く評価し、ウクライナが停戦交渉から除外されることはないと明言した。
19日のロイター通信などの報道によると、プーチン大統領は米露会談後の初の公式発言で「ロシアはヨーロッパやウクライナとの交渉を拒否したことはない」と述べ、「むしろ彼らが我々との対話を拒否した」と主張した。プーチン大統領は「我々は何も強要しない。既に100回以上言ってきたが、彼らが望むなら交渉を進めればいい。我々はいつでも交渉のテーブルに戻る準備ができている」と語った。
さらに「ウクライナは除外されていない」と述べ、「今回の会談に対して過剰に反応する必要はない」と付け加えた。これは、停戦交渉を主導する米国が欧州やウクライナを除外し、ロシアとのみ対話しているという周辺国の批判に応じたものだ。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、当初19日に予定されていたサウジアラビア訪問を突如キャンセルし、来月10日に延期した。海外メディアは、これを米露会談の正当性を認めないための措置だと解釈している。
この日、プーチン大統領はトランプ大統領との会談を希望する意向を示しつつ、会談前に準備が必要だと述べた。「我々はそのような会議(首脳会談)を開きたい」としながらも、「しかし、成果を得るためには準備が必要だ」と強調した。
また、両国間の信頼構築の必要性も主張した。「露米間の信頼レベルを高めなければ、ウクライナ危機を含む多くの問題を解決できない」とし、「今回の会談の目的は、露米間の信頼醸成だった」と説明した。また「我々には多くの協力分野がある。戦略的安定、広義の中東問題、経済協力、特にエネルギー分野が含まれる」と付け加えた。
プーチン大統領は、数日以内にサウジアラビアの実権者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子と電話会談を行うことを明らかにした。また、米・露・サウジアラビア3カ国首脳によるエネルギー会談も提案した。
さらに、外交公館業務の再開についても表明した。これについてドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は「米国がロシアと会談するのは、モスクワ駐在の米国大使館の機能を完全に正常化するためであり、今後の会談に役立つ可能性がある」と分析した。