韓国の高位公職者犯罪捜査処(公捜処)は15日、内乱首謀などの容疑で 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を逮捕した。現職大統領の逮捕は韓国憲政史上初めてであり、「12・3非常戒厳事態」発生から43日目のことだ。
公捜処は「午前10時33分、尹大統領に対する逮捕状を執行した」と発表。尹大統領を政府の果川(クァチョン)庁舎に移送中で、到着次第直ちに取り調べに入る見通しだ。
尹大統領は先月3日、違憲・違法な非常戒厳を宣言し、その解除決議を阻止するため武装した戒厳軍を投入して国会を封鎖。また、令状なしで主要政治家や中央選挙管理委員会の職員の逮捕・拘禁を試みるなど、国家の憲政秩序を乱す目的で暴動を起こした容疑を受けている。
尹大統領が先月18日、25日、29日の計3回にわたり公捜処の出頭要求に応じなかったため、公捜処は先月30日、尹大統領の取り調べのため逮捕状を請求。翌日、ソウル西部地方裁判所は「正当な理由なく出頭要求に応じず、今後も応じない恐れがあり、犯罪を犯したと疑うに足る相当な理由がある」として、有効期限1週間の逮捕状を発付した。
公捜処は今月3日、逮捕状の執行を試みたが、大統領警護処の激しい抵抗により5時間30分後に断念した。
今月7日、公捜処は有効期限延長のため再び逮捕状を取得。発付から8日目となる本日、警察と共に尹大統領の官邸を訪れ、逮捕状を執行した。
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