韓国の務安(ムアン)空港のチェジュ航空旅客機事故の犠牲者の遺留品を遺族に返還する作業が続いている。
10日、全羅南道(チョルラナムド)警察庁によると、前日午後までに事故現場から回収された約1,200点の遺留品のうち、所有者が確認された302点が遺族に返還された。
残りの約900点は事故時の火災で焼失し、所有者の特定ができないため、空港の車庫にある遺留品管理センターで保管されている。返還されていない遺留品には、犠牲者がタイで購入した食品やお土産なども含まれているという。
衣類・靴・バッグなど所有者の確認が比較的容易な遺留品は既に遺族に返還されたが、ビニール袋に包装された一部の食品は所有者の確認が困難だと当局は説明している。当局は、所有者不明の遺留品を管理センターで保管し、遺族がいつでも受け取れるよう支援する方針だ。
前日午後7時までに、犠牲者130人の遺族197人が管理センターを訪れたという。分類作業を続けても所有者が確認できない場合、遺留品をまとめて保管する案も検討中だ。
セウォル号沈没事故の犠牲者の遺留品は京畿道安山市(キョンギト・アンサンし)の追悼施設に、ソウル梨泰院(イテウォン)雑踏事故の犠牲者の遺留品はソウル市内の警察署で保管されていることが分かっている。
全羅南道警察庁の関係者は「未受取の遺留品を遺族に返還できるよう現場保存の要請があった」とし、「できる限り多くの遺留品を返還できるよう支援する」と述べた。
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