韓国投資証券は9日、三養(サムヤン)食品について、世界的なラーメン企業と比較して圧倒的な営業利益率と急激な業績成長が期待されるとして、目標株価を従来の77万ウォン(約8万3,381円)から92万ウォン(約9万9,624円)に引き上げた。投資判断は「買い」を維持した。
韓国投資証券のアナリスト、カン・ウンジ氏は「三養食品は食品業界で最も業績成長の見通しが明確だ」と評価している。輸出向け生産に重点を置いた経営戦略、生産能力増強による数量増加、米国・欧州などの高利益市場への輸出比率拡大に伴う平均販売価格(ASP)上昇をその理由として挙げた。
特に中国市場に対応する現地工場の建設計画が高く評価された。中国工場で現地需要に対応することで、韓国の密陽(ミリャン)第1工場と今年上半期末に稼働予定の密陽第2工場では、米国や欧州などの先進国向け輸出生産に集中できるためだ。これにより海外業績の成長ペースが加速する見込みだ。
韓国投資証券は、三養食品の昨年第4四半期の売上高を4,604億ウォン(約468億8,066万円)、営業利益を909億ウォン(約98億円)と推定した。この営業利益予想は、現在の市場コンセンサス(証券会社予想平均)を10.2%上回る水準だ。
カン氏は「ブルダック炒め麺の輸出量増加とASP上昇効果により売上高が伸び、高い収益性も維持されるだろう」とし、「穀物価格下落による製造原価改善が続く中、最近のウォン高・ドル安傾向も海外売上高比率の高い三養食品にはプラスに作用する」と分析した。
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