スイス連邦政府が、高速道路などで自動運転システムを搭載した車両の走行を許可した。
16日(現地時間)の現地メディア報道によれば、スイス連邦政府は自動運転車の運用規則を正式に承認し、来年3月から高速道路など指定された道路での完全自動運転を許可する方針を決定した。これにより、自動運転技術を搭載した車両の運転者は、高速道路などを走行する際にハンドルから手を離すことが可能になる。連邦政府は来年初頭に詳細な規則を発表し、3月1日から本格的に施行する予定だ。
今回の規則には、指定された駐車場や車庫などでの無人自動駐車も認める内容が含まれる。また、カントン(州)では、自動運転車が走行できる認可路線を設定する権限が付与された。これらの路線では、中央管制室が車両の走行をリアルタイムでモニタリングし、車両は中央施設から遠隔操作できる必要がある。
スイス政府はさらに、運転者が道路状況に応じていつでも手動運転に切り替えられる準備をしておく必要があると強調した。また、システム製造業者に対しては、安全基準をより厳格に定めた。政府は「製造業者は、システムが道路の安全と円滑な交通流を確保できることを明確に証明する必要がある」と述べた。
自動運転システムの導入により、スイス政府は交通安全の向上と円滑な交通の実現を目指している。専門家は、これにより道路での人為的ミスを減らし、事故防止に貢献すると見ている。今回の研究プロジェクトを担当したローザンヌ連邦工科大学(EPFL)のアレクサンドル・アラヒ准教授は「AIによって制御される自動運転車は、交通事故の主な原因である人為的ミスの排除を目指している」と語った。
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