世界的に大ヒットしたショートフォームプラットフォーム「TikTok」の親会社ByteDance(バイトダンス)の創業者、張一鳴(41)が中国の最高富豪に躍り出た。
張一鳴は中国富裕層研究所「胡潤研究所」が今年公開した中国最高富豪リストで、純資産3500億元(約7兆5341億円)で1位を占めた。中国初の1980年代生まれの最高富豪としても記録された。
張一鳴は2021年ByteDanceの最高経営責任者(CEO)の座を退いたが、TikTokをはじめとするByteDanceの事業がグローバル市場で急成長し、その結果財産も大幅に増加した。
胡潤研究所によると、ByteDanceは米国からの圧力に耐えながら昨年、グローバル売上が30%急増し、1100億ドル(約16兆8725臆円)を記録したという。TikTokの月間アクティブユーザー数は全世界で10億人を超えている。
TikTokの人気により、張一鳴の資産は前年比で1050億元(約2兆2618億円)増加した。
過去3年連続で1位の座を守ってきた中国最大のミネラルウォーター企業「農夫山泉」の創業者、鍾睒睒が2位に後退した。昨年2月、同社が親日論争に巻き込まれ、中国消費者のボイコットなどが起きた影響とみられる。鍾睒睒の資産は前年比で1100億元(約2兆3689億円)減少し、3400億元(約7兆3220億円)と算出された。
3位は中国のビッグテック企業「テンセント」の最高経営責任者(CEO)マー・ファーテン、4位は電子商取引企業「Pinduoduo」の創業者コリン・ホアン、5位は「美的集団」の創業者である何享健が占めた。
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