量子コンピュータ関連株が一斉に急落している。エヌビディアCEOのジェンソン・フアン氏が量子コンピュータの商用化にはかなりの時間を要すると言及したことが背景にある。
9日午前9時5分現在、AXGATEは前日比1,650ウォン(約179円)安の8,050ウォン(約872円)で取引されている。ICTK(-16.19%)、iWin Plus(-14.85%)、Ranix(-14.29%)、コリア・コンピューター・アンド・システム(Korea Computer & System Inc.)(-14.31%)など量子コンピュータ関連株は軒並み下落している。
8日(現地時間)の米証券市場でも量子コンピュータ関連株が軒並み暴落した。リゲッティ・コンピューティングは前日比45.41%急落して取引を終え、イオンキューは39%下落。ディー・ウェイブ・クアンタムも36%下落した。従来のコンピュータとは異なり、量子力学の原理に基づく量子コンピュータは、従来型をはるかに上回る同時計算能力を持つ。
急落の背景にはエヌビディアCEOのフアン氏の発言がある。フアン氏は量子コンピュータの商用化時期がかなり先になると指摘した。さらに、先日のエヌビディアのアナリストデーイベントで「非常に有用な量子コンピュータが登場するまで15年かかると言えば、かなり楽観的な見方だ」と述べた。続けて「30年というのは恐らく悲観的すぎる見方で、多くの人は20年程度と考えているだろう」と語った。
フアン氏は、エヌビディアが量子コンピュータ開発において「極めて重要な役割」を果たしていると確信しており、業界が「可能な限り早く目標に到達できるよう支援する」と表明した。エヌビディアは商用化可能な量子コンピュータの構築に向け、量子処理装置(QPU)開発企業に「CUDA-Q」ソフトウェアを提供している。
これまで量子コンピュータ関連株は上昇ラリーを展開していた。グーグルやマイクロソフト、IBMなど大手テック企業が量子コンピュータの開発に乗り出していることが要因だ。特にグーグルは先月、スーパーコンピュータで10セプティリオン年(10の24乗年)かかる問題をわずか5分で解く量子コンピュータを開発したと発表し、市場の注目を集めていた。
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