
女優キム・セロン氏が突然この世を去り、芸能界の仲間たちから追悼の声が相次いでいる。
16日、ソウル城東(ソンドン)警察署によると、キム・セロン氏は同日午後4時54分頃、城東区(ソンドンク)聖水洞(ソンスドン)の自宅で遺体で発見された。享年24歳。
訃報が伝わると、俳優キム・オクビン氏はSNSに「謹んで故人のご冥福をお祈りいたします」と菊の花の写真を投稿した。キム・オクビン氏が2009年に映画『渇き』でカンヌ映画祭に招待された際、キム・セロン氏も映画『旅人』で最年少カンヌ出場を果たした縁がある。
キム・セロン氏と映画『隣人』で共演したキム・ミンチェ氏は「『隣人』で娘役として出会えた幸せな時間。あの世でゆっくり休んでほしい」と追悼した。ソ・ハジュン氏も菊の花の写真を投稿し、故人を偲んだ。
元FIESTAのメンバーで歌手のイェル氏は「とても悲しい。数回会った印象では義理堅く、優しい友人だった。今夜は長い夜になりそうだ」と綴った。
歌手ミギョ氏は故人を追悼しつつ、現状を厳しく批判した。「人が亡くならないと悪質なコメントが止まらない」と述べ、「でも、自分たちが悪質なコメントをしていることにも気づいていないのでは?」と指摘した。
さらにメディアに対しても批判を続け、「結局、誰かが亡くなれば、何事もなかったかのように無関係を装い、善人ぶる。人一人の命を奪うのは簡単なこと。亡くなった人だけが不憫だ」と述べ、「謹んで故人のご冥福をお祈りいたします」と締めくくった。
キム・セロン氏は2001年に雑誌の表紙モデルとして芸能界デビューし、2009年の映画『旅人』を皮切りに女優としての道を歩み始めた。この映画で最年少のカンヌ映画祭招待俳優という記録を残した。
その後、2010年の映画『アジョシ』でスターダムに上り詰め、2014年には『私の少女』で再びカンヌ国際映画祭に出品された。以降も『雪道』、『旅人』、ドラマ『女王の教室』、『華麗なる誘惑』、『魔女宝鑑~ホジョン、若き日の恋~』、『レバレッジ 最高の詐欺師たち』、『優秀巫女カ・ドゥシム』など多数の作品で熱演し、順調にキャリアを積み重ねていった。
しかし、2022年5月に飲酒運転および事故後の措置義務違反容疑で警察に摘発され、活動を中断していた。芸能界復帰を準備していた矢先の訃報となった。