韓国の企業THE BORNのペク・ジョンウォン代表が最近、自社のコーヒーフランチャイズ「ペクタバン」で取り扱っている製品の原産地を虚偽広告した疑惑で書類送検された後、別の製品でも追加告発された。
3月27日、韓国のオンラインコミュニティ「DCインサイド」には、「THE BORN KOREAのどんぶり粥の広告に、『天然エビ』と表記したことで江南区役所に追加通報した」という告発者Aの投稿が掲載された。
Aは「THE BORN KOREAのどんぶり粥の広告に『天然エビ』と表記したのは虚偽事実だ」とし、「食品表示広告法違反の有無を明確にするため、国民参加ポータルである『国民新聞庫』を通じて江南区役所に刑事告発要請書を提出した」と明かした。
Aは「3月24日に国立農産物品質管理院に該当広告について電話で通報し、現在特別司法警察官の調査が進行中だ」とし、「虚偽広告表記は3月25日にすべて修正された」と説明した。
問題となったどんぶり粥の製品は、ペク代表が韓国のテレビ局SBSで放映されたバラエティ番組『路地裏食堂』に出演した際に紹介された有名グルメスポットのレシピを活用して開発された簡便食品の一つ、「ザ・新村’sどんぶり粥」だ。

この製品が販売されていたオンラインショップなどを確認と、「国産昆布、エビ、煮干しを使用して作った特製秘伝のおかゆスープ」、「どんぶり粥トッピングの仕上げに天然エビを使用した」などの内容で製品を宣伝していた。しかし、製品に表示された原材料名には、国産のように紹介されたエビが「ベトナム産」と記載されていた。
THE BORN KOREAは3月25日、この製品の紹介文を「国産昆布を使用して作った特製秘伝のおかゆスープ」、「どんぶり粥トッピングの仕上げにぷりぷりのエビ」に修正した。
3月21日、ソウル江南警察署はペク代表に対する告発状を国民新聞庫を通じて受理した後、食品表示広告法違反容疑で不拘束で書類送検した。
「ペクダバン」が昨年1月、SNSで「我が国の農産物、私たちのペクダバン」というキャッチコピーで「もっちりサツマイモパン」を宣伝したことが問題となった。この広告だけを見るとパンが国産原材料を使用しているように見えるが、同じ製品を宣伝した別の広告には「中国産サツマイモが一部含まれている」と記載されていた。そして、韓国の農家を支援する趣旨で紹介された簡便食の鶏肉製品にブラジル産鶏肉が使用されていることが後に判明し、論争を呼んだ。
論争が続く中、THE BORN KOREAの株価は低迷している。昨年末に上場した同社の株価は、上場直後にペク代表が出演したNetflixのバラエティ番組『白と黒のスプーン ~料理階級戦争~』がヒットし、11月には一時6万ウォン(約6112円)を超えたが、現在は公募価格であった3万4000ウォン(約3463円)を下回り、2万ウォン(約2037円)台後半を維持している。
昨年11月に株式市場に上場したTHE BORN KOREAは、3月28日午前にソウル市瑞草(ソチョ)区付近で上場後初の株主総会を開催する予定だ。