
中国のスマートフォンメーカー、シャオミの株価が急騰している。
14日、香港証券取引所によると、シャオミの株価は前日比で上昇し、41.65香港ドル(約815円)で取引を終えた。
株価上昇の要因としては、同社が人工知能(AI)技術を活用したディープシークを発表したことに加え、新型スマートフォンや新車の発売が控えている点が挙げられる。これを受け、過去1ヶ月で株価は27%の上昇を記録した。
また、過去1年間の株価上昇率は3.3倍に達し、エヌビディア(81.81%)やテスラ(82.87%)の上昇率を大きく上回る水準となった。
シャオミの創業者で会長のレイ・ジュン氏は5日、SNSを通じて、同社のスーパーカー級の電気自動車「シャオミSU7ウルトラ」と次世代スマートフォン「シャオミ15ウルトラ」を今月末に発売すると発表した。特に、同社が新たな成長分野と位置付ける電気自動車事業の好調が株価上昇の要因となり、投資家の意欲を刺激している。
また、レイ氏は「SSU7 ウルトラの最高速度は時速350kmで、4ドア量産車としては世界最速だ」と強調した。これにより、同社の電気自動車事業への期待が一層高まっている。
一方、シャオミの業績も好調で、昨年第3四半期の売上高は前年同期比30.5%増の925億人民元(約1兆9,389億円)、営業利益は4.4%増の63億人民元(約1,320億5,786万円)を記録し、成長を続けている。