
グーグルの親会社アルファベットは、昨年第4四半期に業績予想を下回る結果となった。アルファベットの株価は時間外取引で8%下落した。
グーグルは4日(現地時間)、第4四半期の売上高が前年同期比12%増の964億7,000万ドル(約14兆7,900億円)だったと発表した。これは市場予想の965億6,000万ドルを下回る。一株当たり純利益(EPS)は2.15ドル(約330円)で、予想の2.13ドルをわずかに上回った。純利益は265億4,000万ドル(約4兆円)で、前年同期比28%増加した。
主要事業別では、グーグルクラウドの売上高が119億6,000万ドル(約1兆8,300億円)で予想の121億9,000万ドルを下回り、トラフィック獲得コスト(TAC)の売上高も148億9,000万ドル(約2兆2,800億円)で予想の150億1,000万ドルに届かなかった。一方、ユーチューブの広告収入は104億7,000万ドル(約1兆6,100億円)で、予想の102億3,000万ドルを上回った。
昨年第4四半期の資本的支出(CAPEX)は140億ドル(約2兆1,400億円)で、ウォール街の予想132億6,000万ドルを上回った。アナト・アシュケナージ最高財務責任者(CFO)は「CAPEXの最大の構成要素はサーバーへの投資であり、次いでグーグルサービス、クラウド、ディープマインド全般のビジネス成長を支えるデータセンター投資だ」と説明した。
アルファベットは今年、人工知能(AI)などへの投資を拡大する方針を示した。スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は「我々の発展を加速させるため、今年のCAPEXに約750億ドル(約11兆4,900億円)を投じる見込みだ」と述べた。
この日、グーグル株はニューヨーク証券取引所で2.5%上昇し207.71ドル(約3万1,823円)で取引を終えた。しかし、業績発表後の時間外取引では7%以上急落した。ロイター通信は「アルファベットの売上が予想を下回ったのは、デジタル広告市場の競争激化とクラウドコンピューティング事業の減速による影響を示唆している」と分析した。