
暗号資産が急落している。米中の関税戦争が本格化したうえ、ホワイトハウスの暗号資産担当特使に任命されたデビッド・サックス氏が 記者会見で暗号資産規制を主に語ったことが原因だ。
仮想通貨価額トレッキングサイト「コインマーケットキャップ」によると、この日午前7時59分現在、ビットコインは24時間前比4.21%安の9万7,505.52ドル(約1,496万円)で取引されている。イーサリアム(-7.11%)やリップル(-7.51%)も大幅に下落している。
世界的な関税戦争の影響が続いている。この日から中国に対する米国の10%追加関税が発動され、中国も追加関税や希少鉱物の輸出規制などの報復措置を打ち出した。
ビットコインは2日に米国がメキシコ、カナダ、中国への関税賦課の方針を表明した後、10万ドル(約1,534万円)の大台を割り込んだ。
米国の暗号資産担当特使サックス氏の記者会見も暗号資産価格の下落に拍車をかけた。彼は主に暗号資産規制について言及し、市場が期待していたビットコイン準備金に関しては「ホワイトハウスの実務グループが妥当性を調査中」と述べるにとどまった。また、ドナルド・トランプ大統領が前日に署名した政府系ファンドの設立に関する大統領令とビットコインの関連性を問われた際は、商務長官に尋ねるよう回答を避けた。