中国の最大連休である春節(旧正月)を前に、韓国観光業界は訪韓客誘致のためのマーケティングを強化している。8日間続く春節期間中、中国人観光客が大挙して韓国を訪れると予想されているためだ。
韓国観光業界は20日、韓国観光公社は春節に向けて訪韓観光を広報し、歓迎の雰囲気を醸成することに注力していると伝えた。中国現地では、ビザセンターや航空会社と連携し、自由旅行客向けの旅行キットを配布したり、モバイル決済の割引プロモーションを実施したりしている。
中華圏の現地旅行会社はもちろん、Trip.com、Qunar、Airbnb Chinaなどのオンライン旅行代理店(OTA)と共同で冬季・春節商品を開発し、販促活動も展開している。韓国内では24日から29日まで業界共同で中華圏からの訪韓観光客向けの歓迎ブースを設置する予定だ。
免税店やカジノなどの観光関連業界もプロモーションを強化している。新羅免税店の実店舗(ソウル・済州(チェジュ)・仁川(インチョン)店)では、春節イベントとして「紅包(ホンバオ)プロモーション」を実施する。24日から来月2日まで、50ドル(約7,798円)以上購入した顧客に8ドル(約1,248円)分のS.Rewardsを付与する。同期間中、新羅免税店のソウル店では外国人顧客を対象に、購入金額に応じたプリペイドカードの追加支給プロモーションも行う。
ロッテ免税店は、24日から来月7日まで外国人自由旅行客を対象に春節特別決済プロモーションを展開する。Alipay(支付宝)、WeChat Pay(微信支付)、UnionPay(銀聯)などの決済方法で500ドル(約7万7,980円)以上決済した場合又はLDF PAYで5万ウォン(約5,360円)、1,000ドル(約15万5,960円)以上決済した場合、10万ウォン(約万720円)分のLDF PAYをそれぞれ付与する。
新世界免税店は来月4日までオンラインモールを通じて、毎日先着7,777名に免税ポイントを付与する旧正月福袋プロモーションを実施する。31日までは、キャセイパシフィック航空を運航するキャセイとのトリプルマイレージ積立プロモーションも開催される。来月20日までは「新世界にチェックイン」キャンペーンを展開し、マーチャンダイザー(MD)による割引イベントやオンライン・オフラインでのショッピング支援金、割引クーポンの提供などの特典を用意している。
韓国業界では、最近人身売買事件などが報道されたタイ旅行の代わりに、日本や韓国を訪れる中国人観光客が増加すると予想している。一方で、中国国内の景気低迷が長期化しているため、春節期間中の訪韓観光客数が新型コロナウイルス感染症の流行前の水準まで回復するのは難しいとの見方も示している。
ある業界関係者は「中国の内需が振るわないため、中国政府も自国内での旅行を奨励している。そのため、コロナ禍以前のような成果を期待するのは難しいだろう。景気低迷の影響で、観光客数の回復にはしばらく時間がかかるだろう」と述べた。
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