車のトランクに物を積み込む男性の姿が、Google(グーグル)ストリートビューにはっきりと捉えられ、失踪事件の手がかりが明らかになりつつある。
18日(現地時間)、英ガーディアンなどの海外メディアは「Googleマップのストリートビュー機能が、スペインの失踪事件の重要な手がかりを捉えた」と報じた。
話題のGoogleストリートビュー画像は、スペイン北部のある通りで撮影された。人けのない通りに赤い車が停まっており、男性がその車のトランクに大きな白い袋を入れている様子が写っている。
この場面は10月に、Googleマップの撮影車が偶然捉えた。その2か月後、現地警察はこのストリートビュー画像と撮影車が撮影した他の画像を分析し、白い袋の正体を特定した。
調査の結果、袋の中身は昨年11月、スペインに住んでいたキューバ国籍の男性であることが判明した。この男性は当時交際中の女性から連絡を受けて外出した後、行方不明となり、親族が失踪届を出していた。警察は失踪者の恋人が事件に関わっていると見て、捜査を進めていた。
警察は車があった地域を捜索し、近くの墓地で損傷した遺体を発見した。現地警察は記者会見で「失踪者のものと推定される胴体が発見された。他の部位はまだ見つかっていない」と説明した。
さらに「捜査官が今回の事件解決に使用した手がかりの一つは、調査中に確認された地図アプリ(Googleマップ)のストリートビュー画像だった。この画像が犯行に使用された可能性のある車の特定に役立った」と述べた。
現地紙『エル・パイス』(El Pais)は「事件発生の地域でGoogleストリートビューが解決に貢献したのは今回が初めて」と報じている。
警察は失踪者の元恋人とストリートビューに映っていた48歳の男性を逮捕し、取り調べを行っている。現時点で、殺害犯と殺害動機は特定されていない。
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