米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、市場が急落する中で、三養食品の株価が大幅に上昇している。同社が最近、中国工場への投資決定を公表したことで、証券各社が相次いで目標株価を引き上げている。
三養食品のグローバルヒット商品「ブルダック炒め麺」に使用されるソースを製造・供給するS&Dの株価も上昇しており、その上昇率は10%を超え、三養食品を上回っている。
19日午前9時23分の時点で、三養食品の株価は前日比3万4000ウォン(約3,700円、4.81%)高の74万1000ウォン(約8万円)で推移している。
中国工場の増設計画公表を受け、証券各社が好意的に評価し目標株価を相次いで引き上げていることが背景にある。具体的には、キウム証券が従来の80万ウォン(約8万5000円)から95万ウォン(約10万円)に、DS投資証券が72万ウォン(約8万円)から85万ウォン(約9万円)にそれぞれ目標株価を上方修正した。
三養食品は16日の取引終了後、シンガポール法人に647億ウォン(約70億円)を出資すると発表した。この資金は中国での新工場建設に充てられる。
キウム証券のパク・サンジュン研究員は「三養食品は2027年から中国の嘉興市に密陽(ミリャン)第2工場と同等規模の新工場を稼働させる計画だ」と述べ、「これにより韓国法人はアメリカや欧州などのグローバル需要増に対応し、中国法人は中国国内市場の拡大を強化することが可能になる」との見方を示した。
三養食品の事業拡大が期待される中、同社にソース類を供給するエス&ディの株価も急騰している。現在の上昇率は12.84%に達している。S&Dも160億ウォン(約17億円)を投じて新工場を建設する計画を既に公表している。
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